pascalとのあふれるほどの想い出。



彼がワタシにくれた変わることのないstories....
イロンナシーンで思い起こされる。


15年という時間の流れに。
彼を透して様々な自分自身を映しとる。




幼年期


とにかく、

破壊。

この一言に尽きる。
家中のものの有様が、
彼の手にかかると、
一気に変化のとをたどる(爆)。

我が家に来て間もないころの顔の模様は。
まるでデビルのようだった・・・目の周りに模様があってさ。

sofaの背もたれの上で日向ぼっこして寝てる姿がかわいかった。


コスモス畑でのすっとぼけた顔。
甘噛みされた小さく鋭い歯。



ワルの天才だった。





青年期


Austrariaでいっしょに暮らすための準備。

とにかく検疫が厳しく。

渡豪、6ヶ月前から日本での検疫。
血液検査、ワクチンはもちろんのこと。
固体検査、照明の写真。
書類作成。
手続き等。

何もかもが手探り。

無事、あちらに到着しても。
4ヶ月間という長い検疫期間。
sydneyの検疫所ですごす。

彼に面会するためには、
前もって予約を入れなくてはならなかった。


いまでは、
マイクロチップを埋め込み、
固体確認等が容易になったということもあり、
検疫期間が1ヶ月に短縮されたのだという。


ヘルニア発祥。


家の塀を乗り越え脱走し。
dog pound(日本で言う保健所)カラ電話がかかってくる。






壮年期


帰国後、再度ヘルニア発祥。

しばらくの治療、投薬のかいあって完治。

が、
低血糖症になり、
危うく命を落としかけるが、
早期発見治療で、幸いにも完治。


病院通いが多いころとなる。



低血糖の発作を救ってもらったのを分かってるのか。
それとも歳のせいか相変わらずいたずらスキだけど。
多少穏やかにもなる。





晩年期


白内障、足腰の弱り、失禁。

数々の老化現象が出る。


以前、
何かにぶつかる彼を見て、

「明日になれば、もう大丈夫。
きっと、もうぶつからない。」

と、こころの中ではわかっていても、
それを認めたくないわたしがいる。


以前、
ソファに乗ろうとしても乗れなかった彼を見て、

「明日になれば、もう大丈夫。
きっと、登れるから。」


と、こころの中ではわかっていても、
それを認めたくないわたしがいる。


しかし、

その”明日”は
やってくることはない。
なかった。


こころの中で、
悶々とした繰り返しの日々を送る。

いつかは、それを受け入れなければならない。

受け入れるときがくるものだと。
少しずつわかってきたような気がする。



pascal.

色が白くなってきたね。
ううん。
もう、真っ白だね。

でも、今でしか見ることのできない、
とてもいい表情をしている。


柔らかで幸せそうな、
穏やかな顔。




彼が幸せならば、
その想いはわたしたちも同じこと。


限られた時間の中。


こころ痛むこともあるだろうが、
その時間にも勝るものを、

わたしは彼を通して常に、
もらっているのだ。


と、想う。





ソシテ・・・・


15年を生きて。
彼はゆきました。。

最期の別れの時には空には虹がかかっていました。





pascal。

あなたはいつでもここにいる。




love you all!!!